日本ダービー

6月1日（日）、東京競馬場で第92回日本ダービー（GI）が開催される。3歳牡馬の頂点を決めるこの一戦は、クラシック三冠の中でも最も栄誉あるレースとされ、過去にはディープインパクトやコントレイルなど、後の名馬たちがここを制してきた。今年も皐月賞組やトライアル勝ち馬が集結し、熱戦が期待される。

皐月賞を制したミュージアムマイルは、後続に1馬身以上の差をつける完勝。先行力に加え、折り合い面でも進境を見せており、距離延長も不安視されていない。今回はダミアン・レーン騎手との初コンビで二冠を狙う構えだ。栗東帰厩後も順調そのもので、堂々の主役として大一番に挑む。

その皐月賞で2着に敗れたのが、クロワデュノール。ホープフルS勝ち馬として1番人気を背負ったが、レースでは中団から伸び切れず、やや不完全燃焼の内容だった。だが、皐月賞以外では3戦3勝の安定感を誇り、距離延長で末脚をフルに活かせる東京替わりは歓迎材料。巻き返しを誓う北村友一騎手の手綱さばきに注目が集まる。

別路線組からの刺客として注目を浴びるのが、無傷の3連勝で臨むファンダム。毎日杯では直線外から豪快に差し切り、ラスト3ハロンは32秒台の末脚を記録。皐月賞には向かわずダービー一本に絞ったローテも好感が持て、フレッシュさを武器に一気に頂点を狙う。東京コースは初だが、父サートゥルナーリアが4着に敗れたダービーの舞台で皐月賞組を相手にどんな走りを見せられるか。

東京芝2400メートルは、スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、各馬がスムーズに位置取りを確保しやすいコース形態となっている。そのため、折り合いとスタミナが求められ、直線の長さを活かした末脚勝負が展開されやすい。また、馬場状態や展開によっても結果が大きく左右されるため、各馬の適性やレース展開を見極めることが重要だ。

スタートからゴールまで一瞬たりとも気の抜けない2400メートル、一生に一度の舞台で今年はどんなドラマが繰り広げられるか、ダービーにふさわしい名勝負に期待したい。

出走予定馬

条件・コース

東京芝2400m

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ