青葉賞

日本ダービーのトライアルとして当初は指定オープン、その後GⅢ重賞に、そして2001年からはGⅡに昇格。コースは創設以来、日本ダービーと同じ東京芝2400ｍで実施されている。現在は、1、2着馬に日本ダービーの優先出走権が与えられる。

皐月賞は1着ジャスティンミラノ、3着ジャンタルマンタルと共同通信杯組の2頭に加え、弥生賞の勝ち馬コスモキュランダが2着という決着だったが、皐月賞組に対抗できる馬は現れるのか？

今年は、同レースを2023年にスキルヴィング、2020年にもオーソリティで制している木村厩舎からヘデントール、マーシャルポイントがスタンバイ。他にも共同通信杯3着のパワーホールや、同舞台のゆりかもめ賞を勝っているウインマクシマム、このレースと好相性の大寒桜賞から1着馬シュガークン、ゆきやなぎ賞1着馬ショウナンラプンタも参戦予定。また皐月賞は出走が叶わなかったが、コスモブッドレア（フジＴＶ賞スプリングＳ4着）、シュバルツクーゲル（報知杯弥生賞ディープインパクト記念5着）、トロヴァトーレ（報知杯弥生賞ディープインパクト記念6着）らも出走し、今年もダービー出走権をかけて注目の一戦となる。

出走予定馬

条件・コースの解説

東京芝2400m

東京の芝2400ｍという条件は基本的には「非常に乗りやすいコース」と言われる。施行レース数が少ないことや、長距離戦であることから、道中は各馬が折り合いに専念して、自分のペースを守って落ち着いた流れになる事が多い。

直近3年の好走馬一覧

直近10年のデータ

枠順別成績は、1～7枠いずれも勝ち馬が出ており、連対数も2～4回と大きな偏りは見られない。ただし、8枠は3着が1回あるだけで明らかに不振。1～3番人気の上位人気馬も計5頭いたものの4,3,7,6,11着と半数以上は掲示板にも載れておらず、有力所でも8枠を引いた場合は減点対象となる。

1番人気は過去10年で着外1度だけと、データからは信頼率はかなり高いと言える。複勝率9割で、着外は2022年のレヴァンジル（5着）だけ。一方で2番人気は2着2回で、残る8頭は着外と苦戦。1番人気とは大きな差が見られる。ただし、2着したのは、2023年ハーツコンチェルトと2022年ロードレゼルという直近2回。傾向が変わってきている事も考えられる。以下は3～6番人気のいずれからも勝ち馬が出ており、その辺りの人気までは1着の可能性も十分秘めている。

美浦所属が4勝2着4回に対して、栗東所属は6勝2着6回と栗東の方が優勢。出走頭数も栗東の方が多いものの、勝率、連対率とも上回っている。それでも昨年は美浦の2頭で1,2着を占めており、栗東所属が断然というほどではない。東西の所属にはあまり拘らずに見た方が良さそうだ。

さらに個別の厩舎ではかつて藤沢和雄厩舎がこのレースを得意にしていて計4勝2着3回という成績を残したが、同厩舎解散後はそれを受け継ぐかのように木村厩舎が好成績。2023年のスキルヴィング、2020年のオーソリティなどで2勝3着2回の数字をマークしており、今年のヘデントール、マーシャルポイントにも注目が集まる。

また、芝2400ｍが初めてという馬も多いが、距離経験がある馬はそれだけで有利。前2年の勝ち馬は、2023年のスキルヴィング（前走ゆりかもめ賞）、2022年のプラダリア（前走未勝利戦）はともに前走で同じ距離を走っていた。それ以前も2020年2着のヴァルコス、2018年2着のエタリオウ、2017年1着アドミラブルも前走は芝2400ｍ。コース問わず前走が芝2400ｍ出走組はそれだけで評価が必要。また、経験済みの馬も同様に注目しておきたい。

レースパラメータ